この人も、図らずにＥＤに突入してしまったパターンでした。

何だか、他の人の態度を見ていると、すっごい悪人に見えることもあるような…。 特に、シリウスやら、ユニシスがメインのシナリオの場合、そういう印象がありました。 もしかして、アークは、この人の焦臭さに気付いていたんじゃないかと思うのですね。

私には、それほど悪者には思えませんでした。
どちらかというと、悲しいと感じました。

魔法を科学に置き換えれば、一気に現実問題にすり替わってしまう背景。
気付かずに罪を犯すことは、確かにあると思うのです。
しかし、それを罪だと気付いた時点で止めるべきでした。
気付いた時点で止めなかった、止められなかったというのは、現実問題として、よく起こることだと思うのです。
だからといって、許されることではありません。

自然環境に悪いと分かっていながら、ある種の製品を作り続けたのは何故か。
そういうことなんですね。辛いですよ、これは。
科学は、素晴らしい物かもしれません。しかし、万能ではないのです。
少なくとも、それを扱ったり、行使したり、学んだり、極めようとしているのが“ヒト”である限り。

それでも、私は、科学や研究に携わる人間が、最初に抱く思いは、 「誰かのため」であり、「誰かの幸せ」であると思います。

ヨハンの言うことも、分かるので、複雑でした。

それでも、彼が、アクアやユニシスを拾い、面倒を見ていたのは、善意だと、私は思えるのです。 そういう優しさもあるのですよ、間違いなく。

何処で狂っていったのかは、分かりません。
しかし、最初に抱いた思いは、あんな結末を望んだわけではなかったと思います。
…スポンサーは、難しい…ということでしょうか…。