ウィル・オ・ウィスプ

舞台は19世紀、イギリス。
ゴシック調(と勝手に思っている)を思わせる雰囲気の中、話の幕が上がります。

主人公ちゃんは、人形師見習い。
周囲には、主人公ちゃんと同じ、かつそれよりも強い「力」を持っていたある人形師が生み出した精霊人形たちが集います。

最初から、「人形師撲滅キャンペーン」実施中の危険精霊人形もいますが、制約の為もあるのか、皆、比較的、表面上は丁寧に接してくれると思います。

精霊人形の悲しみと、人形師の罪。

幸福になるために選んだ道の先に、深い悲しみがあるとは、その時に思う術もなく。

それぞれが、自分の思う形を求めようとしているように思います。

EDは、無条件でハッピーEDというわけにはいかず、切ない気持ちを拭うことの出来ない作品でした。

気掛かりなことは、解放を望んだ者と、望まぬ者、そのどちらをも、意思に反して、解放してしまったことでしょうか。

シナリオパターンは、三種類。と言っても、大まかな内容は、どれも変わらず、順番と、深み、関わり方が異なるようです。
加えて、そこに、残りの二人が絡む形のようです。

全てのシナリオを見ることで、より深く、彼らの思いが見えるような気がします。

絵的には、かなり私好みでしたので、満足のいく作品だと思います。

決して多くを求めず、実際に、短い期間で分かることも、決断できることも、きっと、この程度でしかないのでしょう。




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