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我々が口にする食物には、決して有用な成分だけが含まれているわけではない。
我々の消化吸収過程には、これまでの、それこそ先祖達の食生活が影響している。 もし現在、有害とされる成分が元来食物に含まれる物であったなら、それを消化・吸収、利用もしくは排泄することが可能であったかもしれない。 確かに人類は、変化に適応してきたのかもしれない。それでも、一朝一夕に適応してきたわけではない。 それなりの時間をかけて、おそらくは、数代という継体を重ねて適応する方向に変化してきたのだろう。 有害と言われる成分のほとんどは、人工的に排出された物だとも言われる。それでは、憎むべきは、人工による事象か。 しかしながら、その人工的な成分を作り出した過程には、確かに、「人類の幸福」を願う気持ちが存在していたはずである。 科学や研究職に携わる者に限らず、我々人間は、忘れがちなのかもしれない。「循環」という理念の存在を。 ヒトは食物連鎖の上位に位置する。今のところ、ヒトを食すものが見あたらないため、蓄積された成分は、我々人類を頂点に、すなわち、最も毒性の高い位置に据えたことになる。 まさに、因果は巡るわけである。 いつか巡り来ることを念頭に、食行動について考えるのも悪くはないだろう。 |