はみごのぼやき
妖怪大戦争

宣伝は成功した方だと思うほど、面白そうだと思っていました。
地上波テレビ放映で見ました。

もっと、色々な妖怪について、その名称をいちいち出してほしかったです。

「小豆は体にいいんだよ byじいちゃん」という、不思議な主人公のお祖父ちゃんの言葉が、実は、キーワードになっていたという…。

最後まで見ないと、その仕掛けに気付かないというのは、作りの面白さでしょう。
そして、この言葉が、結構、印象に残っていたのも事実なのですよね。

「憎い」と“姫様”は言う。けれど、復讐をすれば、憎い人間と同じだから、自分は人を愛すのだと言う。
何かは言えないのだけれど、その思いに、何かの一端をつかめそうな、そんな気がしました。

憎むのは、大変なことです。労力のいることです。
けれど、憎んで、魔界転生まで果たした、その結末は、あっさり、金色の光に包まれた小さな豆粒によって打ち砕かれる。

当事者は、命のやりとりを少しでも感じて、危機感を覚えているのに、ほとんどの妖怪たちが「お祭りだ」と集まってくる事の滑稽さと、実際、こんなものかもしれないという気もして、少し、虚しくなることもありました。




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