テレビ放映で見ました。 さだまさし氏の作品だったと思います。
これから起こることに対して感じる恐怖。 精神的にも、肉体的にも、そして経済的にも、社会的にも不安はついてまわる。
「逃げている」ように見える人も、逃げている人も、一度はその恐怖と真っ向から対峙しているのだと思います。
だから、逃げる。だから、目を背けようとするのではないでしょうか。
失うものに、人は怯えます。 これから起こる恐怖、その先の不明瞭さは、その恐怖をより増大させてしまいます。
「視力を失う時が恐怖から解放される時」なのだと言う言葉。 私にはその時、父の姿が浮かんでいました。
それなら父は、死してはじめて、その恐怖から解放されるのでしょうか。 それはなんだか、とても、悲しい気がしました。
あなたの解夏はいつなのでしょうか。 今ある恐怖から、私たちは、いつ解放されるのでしょうか。
何度も解夏を体験して、いくつもの解夏を越えて、人は在るのでしょうか。
願わくば、生の中で解夏を迎え、喜びを知りたいと思います。
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