はみごのぼやき
もののけ姫

珍しく、劇場まで見に行った作品。

一目見て、まず思ったことは、「画面(背景)が綺麗」だということ。

ちなみに、アシタカの声を聞いて騒いだのも事実です…。すみません。

森を巡る考え方の相違…、こう言ってしまうと単純なのですが、様々な立場と考え方が交錯するが故に、複雑に絡み合った現状を引き起こしてしまう、そんな気がしてなりませんでした。

この作品は、皆さん自身で、見て、聞いて、感じ取って、考えるものなのだと思います。

私は、最初、最後にシシ神の森は蘇ったのだと思いました。しかし、それは違ったのだそうです。 蘇ったかのように見えた森は、この騒動以前の、シシ神が首を落とされる以前のそれとは、異なるものだというのです。
サンは、そのことをちゃんと理解していたのですね。だから、最後の方で、彼女はああ言ったのだと、後で気がつきました。

実は、私は、主題歌よりも、作中、アシタカがタタラ場の前を通る時に中から聞こえていた女たちの歌の方が気になっておりました。
これは、サントラを購入した際に、入っていた曲(歌)で、私のお気に入りでもあります。

テレビ放映でも何度か見ましたが、必ず涙が溢れてくる場面と台詞があります。
トキが「生きてりゃなんとかなる」と言うのを聞くたびに、涙が溢れます。分かってはいても、彼女のこの言葉は、重いものに感じます。
もう一つは、アシタカがエボシを呼びに行く時に、病者の女性が言う「私たちも戦いますゆえ」の一言なのですが、これは、何故かは分かりません。けれど、この言葉はとても響きます。

甲六は「シシ神は『花咲じじい』だったんだ」と言ったと思うのですが、私はこれを聞いて、「ああ、そうなのか」と思っていました。




映画選択その他のぼやき目次



©2003,2009.tukuyomi.All Rights Reserved.