はみごのぼやき
犬塚信乃戌孝

この人は、真っ直ぐに人の目を見ることの出来る人だと思う。
彼が目をそらすのは、相手を信じていないからではなく、自分を信じてやれないからだと思っている。

初夏とか新緑のイメージもあるが、春雨や、柳などの、ぼやけた景色がイメージとしてつきまとう。

彼は鈍感だと思うのだが、それでも「『綺麗』ではないもの」も見ていると思う。 ただし、彼の場合は、周囲の人間が「見せなかった」可能性があると思う。それは信乃が、繊細故にか、不安定故にかはわからないが。

不器用で正直な人。
言わなくても良いようなことも、嘘もつかずに言ってしまいそう。
真面目な人。ついでに融通も利きにくいかと…。

決して弱いわけではない。
母を亡くし、父の死をも見届け、生まれた時から血縁故の金銭トラブルを見続け、結局、自らもそれに巻き込まれてしまった。

目先のことに囚われがちなところがある気もする。

貧乏ではあったが、育ちはよい。内面から滲み出てくる品の良さはあるのではないだろうか。

何だかんだと周囲の人が助けてくれる。放っておけない人。仕方がないと周囲に思わせるのか、言うことを聞いてもらえるような気がする。

結構頑固。

母親似のイメージがある。体質も母親から受け継いでいそう。八犬士の中では、あまり丈夫そうなイメージがない。 そのためもあるのか、周囲が守ってやろうとするタイプなのかと思う。

女性にもてそう…。でも、本人は自覚していなさそう。

いつも誰かが傍にいる。



八犬士選択



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