ナタル
はみごのぼやき

ナタル・バジルール


この人も、衝撃的な結末を見せた人でした。

まさか、彼女までが死ぬとは思っていませんでした。

私は、この戦争の功労者の一人は、間違いなく、この人だと思っています。

しかし、彼女の真実は、誰にも伝わらなかったでしょう。 折角逃したクルーも、クルーゼに撃たれてしまったから。それがとても、悲しかったです。

狂気を道連れに、自ら逝った人。

軍人としては、当たり前の人だったのかもしれません。優秀な人だったのかもしれません。 けれど、それは責めてはいけないのだと思うのです。何故なら、軍人とは、そういうものだと思うからです。 そうでなければ、規律は保てず、成り立つこともないのでしょう。

銃弾を受けても、倒れることなく、狂気に立ち向かった人。

彼女の哀しみが報われる世の中の訪れを願わずにはいられませんでした。