クルーゼ
はみごのぼやき

ラウ・ル・クルーゼ


終始、何者なのか、何かあるのかと匂わせていた人でした。

フラガと関係があるような素振りを最初から見せておりましたが、まさか、親父のクローンとは、笑えない冗談でした。 ちなみに私は、この二人は、兄弟クローンだと考えていました。
しかし、フレイが、クルーゼに父を重ねて寄り添おうとした事に関しては、納得がいく気がしました。

彼は、やはり、止められることを望んでいたのだと思うのです。

彼は、一途なのだと思います。 全てを無に帰そうとした、こういう考えを持つ人は、この類のストーリーでは大抵現れます。 彼らは賭をしているように思えます。誰とと言うわけではなく、敢えて言うならば、全てと。
自分を倒して、それを阻止するものの存在を、待っているように思えます。

気付いたでしょうか。笑ったんですよ、倒された瞬間。私には、そう見えました。
それは、ある意味、賭に勝ったことを喜んでいたからなのか、自分の終焉を望んでいたからなのか。
この手の人は、大概、己の死をもって、時代の終焉を確認しようとしているように見えます。 まさに、命を賭けた結果と言いましょうか。

彼の望みは、やはり叶ったのでしょうか。そうでしょうね。

この人も、悲しい人でした。
知りすぎることは、時に、辛いことです。